Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Adobe FMPS」が静かに定例外パッチ - 深刻な脆弱性を修正

「Adobe FrameMaker Publishing Server(FMPS)」のアップデートが公開された。現地時間6月6日の段階でセキュリティアドバイザリは公開されていないが、深刻な脆弱性が修正されている。

3月に脆弱性をAdobeへ報告したTenableによれば、「同17.0.2(December 2022 Update 2)」および以前のバージョンに2件の脆弱性が存在。重要度を「クリティカル(Critical)」とレーティングしている。

いずれもセキュリティアドバイザリは公開されておらず、現段階で脆弱性のCVE番号は示されていない。1件は認証の回避が可能となる脆弱性。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「10.0」と評価した。

また認証なしにリモートより任意のホストをクライアントなどとして登録できる「なりすまし」の脆弱性も明らかとなっている。CVSS基本値は「9.8」。

Adobeは、現地時間5月30日に脆弱性を修正した「同December 2022 Update 3」「同Summer 2020 Update 4」をリリースした。

AdobeとTenableによる調整では、現地時間6月11日にパッチを公開することで合意していたが、調整日より前にパッチが公開されたという。これを受けて現地時間6月6日にTenebleでは脆弱性に関する概要を公開した。

(Security NEXT - 2024/06/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

臨時特別給付金支給要件確認書168件に別人の口座情報 - 燕市
イベント案内メールを2回誤送信、メアド流出 - かわさき新産業創造センター
「Junos OS」に定例外アップデート - ゼロデイ脆弱性を修正
オンライン申込の確認画面に個人情報が誤表示 - 日本通信
セキュリティ総務大臣奨励賞の受賞者2名、2団体を発表 - 総務省
サポート終了した「Bitdefender BOX v1」のアップデート機能に脆弱性
中国系グループ、「Junos OS」を侵害か - 監視手薄な部分を標的
「Apache NiFi」にMongoDB認証情報が漏洩する脆弱性 - アップデートで修正
米政府、Apple製品や「Junos OS」の脆弱性悪用に注意喚起
「Junos OS」攻撃で複数マルウェア - マルウェア除去の実施を