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悪用脆弱性リストにMS月例パッチで報告された2件を追加 - 米当局

米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)は現地時間5月14日、「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に2件の脆弱性を追加した。

同日、マイクロソフトが月例セキュリティ更新において、悪用が確認されていることを明らかにした2件の脆弱性「CVE-2024-30040」「CVE-2024-30051」を同リストへ追加したもの。

「CVE-2024-30040」は、「Windows MSHTMLプラットフォーム」に判明した入力検証不備の脆弱性。「Microsoft 365」や「Office」の緩和策を脆弱な「COM/OLEコントロール」によってバイパスされるおそれがある。

「CVE-2024-30051」は、「Windows DWM Coreライブラリ」に判明したヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性。悪用されると「SYSTEM権限」を取得されるという。

同リストに追加された脆弱性は、米行政機関において一定期間内に対応する義務が生じる。また追加された脆弱性そのものは広く悪用される可能性があり、注意が必要となる。

(Security NEXT - 2024/05/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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