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NEC製クラスタリングソフト「CLUSTERPRO X」に複数の脆弱性

NECが提供するクラスタリングソフトウェア「CLUSTERPRO X」に複数の脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品においてクラスタの運用管理をブラウザより行う「Cluster WebUI」や「WebManager」にあわせて5件の脆弱性が明らかとなったもの。

「CVE-2023-39544」は、権限のチェックが欠如しており、ログイン可能な場合に任意のコマンドを実行されるおそれがある脆弱性。一方「CVE-2023-39548」はアップロードファイルの検証に不備があり、管理者権限でスクリプトを実行されるおそれがある。

さらにログイン可能な場合に認証情報を含むファイルをAPI経由で取得される脆弱性「CVE-2023-39545」、「リプレイ攻撃」により認証を回避され、構成ファイルなどを取得される「CVE-2023-39547」のほか、「Pass The Hash攻撃」を受けるおそれがある「CVE-2023-39546」などが判明している。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを見ると、今回判明した脆弱性においてもっとも高い「CVE-2023-39544」が「8.8」、「CVE-2023-39548」が「8.1」で続く。他脆弱性に関しても「7.8」から「7.4」のレンジに入っている。

同脆弱性は、Videotron David Levard氏がNECへ報告したもので、製品利用者へ周知するために同社がJPCERTコーディネーションセンターへ報告。公開にあたり調整が実施された。

Windows版、Linux版のいずれも影響があり、同社は「CLUSTERPRO X 5.1.2」「同SingleServerSafe 5.1.2」にて脆弱性を修正。あわせて脆弱性の緩和策などをアナウンスしている。

(Security NEXT - 2023/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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