Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Chrome」にセキュリティアップデート - ゼロデイ脆弱性など修正

Googleは、同社ブラウザ「Chrome」のセキュリティアップデートをリリースした。脆弱性に対するゼロデイ攻撃も確認されている。

Windows向けに「Chrome 119.0.6045.200」「同119.0.6045.199」、「macOS」および「Linux」向けに「同119.0.6045.199」をリリースしたもの。今回のアップデートでは、セキュリティに関する7件の修正を実施しており、CVEベースで6件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。

重要度が4段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性は含まれておらず、いずれも2番目に高い「高(High)」とレーティングされている。

具体的には、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2023-6347」「CVE-2023-6346」「CVE-2023-6351」や、型の取り違え「CVE-2023-6348」、域外メモリへのアクセス「CVE-2023-6350」などを修正した。

また同社の脅威分析チームより報告を受けたグラフィックスライブラリ「Skia」における整数オーバーフローの脆弱性「CVE-2023-6345」についてはすでに悪用が確認されているという。

同社では、今後数日から数週間をかけてアップデートを展開していく予定。今回修正された脆弱性は以下のとおり。

CVE-2023-6345
CVE-2023-6346
CVE-2023-6347
CVE-2023-6348
CVE-2023-6350
CVE-2023-6351

(Security NEXT - 2023/11/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートで修正
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
NVIDIA製GPUドライバに複数の脆弱性 - 権限昇格やDoSのおそれ
メール誤送信で事業所担当者のメアド流出 - やまがた産業支援機構
配布調査書に個人情報、作成元資料のデータが残存 - 都立高
トレンドの法人向け複数製品に脆弱性 - アップデートで修正
患者の個人情報含む書類を院内チラシラックに - 近畿大病院
サーバがランサム被害、情報流出など影響を調査 - サンエイ