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監視分析製品「Veeam ONE」に深刻な脆弱性 - ホットフィクスを提供

Veeam Softwareは、バックアップ環境などの監視や分析が行える「Veeam ONE」に複数の脆弱性が見つかったことを明らかにした。「クリティカル」とされる脆弱性も含まれる。

「Veeam ONE 12」「同11」にあわせて4件の脆弱性が明らかになったとし、セキュリティアドバイザリをリリースしたもの。同製品をコンポーネントに含む「Veeam Disaster Recovery Orchestrator 5.0」「Veeam Availability Orchestrator 4.0」「Veeam Recovery Orchestrator 6.0」なども影響を受ける。

「CVE-2023-38547」「CVE-2023-38548」については重要度が「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。「CVE-2023-38547」では、認証なしに同製品の構成データベースで使用する「SQLサーバ」の接続情報を取得できる脆弱性。悪用されると「SQLサーバ」上でリモートよりコードを実行されるおそれがある。

また「Veeam ONE Reporting Service」において使用されるアカウントの「NTLMハッシュ」を取得することが可能となる「CVE-2023-38548」が判明した。共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは、「CVE-2023-38547」が「9.9」、「CVE-2023-38548」が「9.8」と評価されている。

さらに「Veeam ONE Power User」のロールを持つユーザーによって、管理者ロールのアクセストークンを取得することが可能となるクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性「CVE-2023-38549」や、読み取り専用ユーザーによりダッシュボードのスケジュールが閲覧可能となる「CVE-2023-41723」なども明らかとなった。重要度はいずれも「中(Medium)」。

同社は、ホットフィクスとなる「Veeam ONE 12.0.1.2591」「同11.0.1.1880」「同11.0.0.1379」をリリース。利用者に対応を求めている。

(Security NEXT - 2023/11/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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