トレンドの法人向けエンドポイント製品に複数脆弱性
「Trend Micro Apex One」「同SaaS」「ウイルスバスターコーポレートエディション」「ウイルスバスタービジネスセキュリティ」「ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス」に複数の脆弱性が明らかとなった。順次修正が実施されている。
脆弱性によって影響を受ける製品が異なるが、リンク解釈の脆弱性「CVE-2021-45231」や、同一生成元ポリシー違反の脆弱性「CVE-2021-45441」をはじめ、「CVE-2021-45440」「CVE-2021-44024」「CVE-2021-45442」など5件の脆弱性が判明した。
「CVE-2021-45231」「CVE-2021-45441」「CVE-2021-45441」は、脆弱性を悪用されると権限の昇格が生じるおそれがあり、重要度が「高」とレーティングされている。「CVE-2021-44024」「CVE-2021-45442」はサービス拒否の脆弱性で、重要度は1段回低い「中」とした。
共通脆弱性評価システム「CVSSv3.0」のベーススコアを見ると、「CVE-2021-45231」「CVE-2021-45441」が「7.8」と今回明らかとなった脆弱性ではもっとも高い。「CVE-2021-45441」が「7.0」、「CVE-2021-44024」「CVE-2021-45442」が「6.1」と続いている。
「Apex One 2019」については1月12日に公開した「Patch 6」で脆弱性を解消。「同SaaS」は2021年11月の更新で対処済みだという。
「ウイルスバスタービジネスセキュリティ」についても11月にリリースした「同10.0 SP1 Patch2368」、「ウイルスバスタービジネスセキュリティサービス6.7」は10月12日のメンテナンスで対応した。
「ウイルスバスターコーポレートエディション XG SP1」については、アップデートが未提供で、1月下旬に修正を予定しているという。
(Security NEXT - 2022/01/19 )
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