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医療システムに不正アクセス、撮影画像が閲覧不能に - 市立東大阪医療センター

市立東大阪医療センターは、医療撮影画像を参照するためのシステムが不正アクセスを受けたことを明らかにした。過去に撮影した一部画像データを閲覧できない状態となっている。

同センターによれば、院内のネットワークに接続されている同システムのサーバに対して不正アクセスが行われたもの。5月31日未明にシステムがダウンし、システム事業者や外部のセキュリティ事業者をまじえて調査を行ったところ、不正アクセスが原因であることが判明した。

同センターでは、仮サーバを立ち上げて同システムを再稼働させ、診療にあたり再稼働後に撮影した画像については閲覧できる状態となったが、同システム内にあった障害発生以前の画像データは現在も閲覧できない状態で、復旧の見通しは立っていないという。

同センターでは警察へ被害を届けるとともに、詳しい原因について調査を進めている。本誌の取材に対し、攻撃者による脅迫の有無については調査中であるとしてコメントを避けた。対象となる画像の件数もわかっておらず、特定を進めている。

(Security NEXT - 2021/06/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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