Google、「Chrome 87」で33件のセキュリティに関する修正を実施
Googleは、WindowsおよびLinux向けに最新版となるブラウザ「Chrome 87.0.4280.66」、macOS向けに「同87.0.4280.67」をリリースした。
今回のアップデートでは、バグの修正や機能向上のほか、macOS版では「M1」プロセッサをサポート。あわせてセキュリティに関する33件の修正を実施し、CVEベースで23件の脆弱性に対処したことを明らかにしている。
具体的には、解放後のメモリを使用するいわゆる「Use After Free」の脆弱性「CVE-2020-16014」「CVE-2020-16018」「CVE-2020-16023」のほか、「ヒープバッファオーバーフロー」「不適切な実装」「競合の発生」「不十分なポリシーの強制」「データ検証の問題」など、重要度が4段階中2番目にあたる「高(High)」とされる脆弱性10件を修正した。
さらに1段階低い「中(Medium)」とされる脆弱性11件、もっとも重要度が低い「低(Low)」とされる脆弱性2件に対応した。今回のアップデートに「クリティカル(Critical)」とされる脆弱性の修正は含まれていない。
今回修正された脆弱性は以下のとおり。
CVE-2019-8075
CVE-2020-16012
CVE-2020-16014
CVE-2020-16015
CVE-2020-16018
CVE-2020-16019
CVE-2020-16020
CVE-2020-16021
CVE-2020-16022
CVE-2020-16023
CVE-2020-16024
CVE-2020-16025
CVE-2020-16026
CVE-2020-16027
CVE-2020-16028
CVE-2020-16029
CVE-2020-16030
CVE-2020-16031
CVE-2020-16032
CVE-2020-16033
CVE-2020-16034
CVE-2020-16035
CVE-2020-16036
(Security NEXT - 2020/11/24 )
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