Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MTAの「Exim」に深刻な脆弱性 - リモートでコマンド実行のおそれ

MTAである「Exim」に深刻な脆弱性が含まれていることがわかった。パッチがリリースされている。

「同4.87」から「同4.91」までのバージョンにおいて、特定の関数で受信者メールアドレスの処理に脆弱性「CVE-2019-10149」が明らかとなったもの。リモートよりコマンドを実行されるおそれがある。

共通脆弱性評価システムの「CVSS v3.0」では、スコアが10点満点中「9.8」と高く、「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

脆弱性の報告が寄せられた5月27日よりパッチのテストが行われ、6月5日に修正版がリリースされた。リリース時点で脆弱性が悪用されたとの情報はないという。

開発チームは「同4.87」以降に対してバックポートを用意し、「同4.92」に関しては脆弱性の影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2019/06/14 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「FortiOS」の認証回避脆弱性、攻撃継続中 - 国内でも被害
米当局、悪用が確認された既知脆弱性2件について注意喚起
「Active! mail」脆弱性の侵害確認方法、引き続き調査
「Apache Tomcat」に複数脆弱性 - 4月上旬のアプデで修正済み
大規模言語モデル推論エンジン「vLLM」に深刻な脆弱性
GitLabに3件の脆弱性 - セキュリティアップデートをリリース
F5、四半期定例アドバイザリで脆弱性12件に対処
GeoVision製EOL機器に対する脆弱性攻撃が発生 - 米当局が注意喚起
RadwareのクラウドWAFに脆弱性 - フィルタ回避のおそれ
Cisco IOS XE無線LANコントローラに脆弱性 - root権限奪取のおそれ