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「PhishWallクライアント」のインストーラーに脆弱性

セキュアブレインが提供するセキュリティ対策ソフト「PhishWallクライアント」のインストーラーに不正なファイルを読み込むおそれがある脆弱性が含まれていることがわかった。

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セキュアブレインのダウンロードページ

脆弱性情報のポータルサイトであるJVNによれば、同製品のInternet Explorer版において、インストーラーの検索パスに問題があり、不正なライブラリファイルを読み込む可能性がある脆弱性「CVE-2016-4846」が存在するという。

「同3.7.8.1」および以前のインストーラが、旧バージョンの「Install Shield」により作成されていることに起因しており、インストーラを実行した権限で、任意のコードを実行されるおそれがある。

セキュアブレインでは、8月17日に修正バージョンをリリース。すでにインストール済みの場合は影響なく、あらたにインストールする場合は、同社ウェブサイトより最新版を入手するよう呼びかけている。

同脆弱性は、三井物産セキュアディレクションの吉川孝志氏が情報処理推進機構(IPA)へ報告したもので、JPCERTコーディネーションセンターが調整を行った。

(Security NEXT - 2016/08/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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