ワーム型ランサムウェア「ZCryptor」が登場 - USBメモリなどで拡散
リムーバブルドライブやネットワークドライブを通じて拡散する機能を備えた新種のランサムウェア「ZCryptor」が確認された。
![20160602_ms_001.jpg](/images/1606/20160602_ms_001.jpg)
暗号化対象となるファイル(表:Microsoft)
Microsoftによれば、同マルウェアは、ワームのような振る舞いをする新型のランサムウェア。
マクロを利用したOfficeファイルや「Adobe Flash Player」のセットアップファイルなどを装い、メール経由で感染活動を展開している。
ひと度ユーザーが誤って実行し、感染すると端末の起動時に実行されるよう設定。またUSBメモリをはじめとするリムーバブルドライブへ自身をコピーする。
さらにエクスプローラーから見えないよう「隠しファイル」へ属性を変更。リムーバブルドライブを接続した際に自動起動するよう「オートランファイル」を生成する。
感染後、ファイルの暗号化を行うとともに拡張子を「.zcrypt」へ変更、脅迫状であるHTMLファイルを作成する。ユニークなプライベートキーで暗号化を行ったとし、金銭の支払いなしに復号化はできないと説明。Bitcoinで約500ドルにあたる1.2BTCを4日以内に支払うよう求める。
また「ZCryptor」は、インターネットへ接続する機能を備えていたが、Microsoftが確認した時点ですでに接続先のドメインは停止していたという。
(Security NEXT - 2016/06/03 )
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