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原子力機構のPC3台がウイルス感染 - 不正行為の告発情報など流出か

日本原子力研究開発機構の職員が利用するパソコン3台がウイルスに感染し、業務情報が外部へ漏洩した可能性があることがわかった。

同機構によれば、11月29日に外部との不審なアクセスを検知し、PC3台をネットワークから隔離して調査したところ、ウイルス感染によりデータが窃取され、11月14日から29日にかけて外部へ通信していたことが判明した。

今回のウイルス感染により、研究開発活動に関する不正行為の告発関連情報や、コンプライアンス活動の情報などが、外部に漏洩した可能性がある。感染した端末には、核物質管理に関する機微情報は含まれていなかった。

今回のウイルスは、メールの添付ファイル経由で侵入しており、ウェブサイトで公開していたメールアドレス宛に不正行為の告発に関する情報を送付するとの連絡が事前にあったため、職員が疑いを持つことなく開封してしまったという。

同機構では、今回感染したウイルスや、漏洩の可能性がある情報の内容について詳細な調査を実施するとともに、ほかの端末が感染被害に遭っていないか確認するなどの対応を進めている。

(Security NEXT - 2012/12/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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