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暴露ウイルスへ3度も感染、業務情報がWinny流出 - シービー・リチャードエリス

不動産関連事業を展開するシービー・リチャードエリスの業務情報が、同社名古屋支店の従業員が利用する私用パソコンから、ファイル共有ソフト「Winny」を通じて流出したことがわかった。

流出したデータは、企業名や氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどが記載された顧客リストや2001年から2006年にかけて作成された取引書類の原稿。法人担当者を含む273人分の個人情報が流出しており、5月7日に問題が発覚した。

同社によれば同従業員は、2002年8月から2007年9月にかけてメールやメモリカードを利用してデータを持ち出し、個人所有のパソコン上へ保存していた。その後2007年4月にウイルスへ感染。さらに同年12月、2度にわたりウイルスへ感染したことから、インストールされていた「Winny」経由で情報がインターネット上へ漏洩したという。

同社では問題発覚を受け関係者へ書面で謝罪。今後同社は、ファイルのパスワード保護や持ち出し規則の策定、違反行為の監視強化、役員や従業員に対する研修など実施し、再発を防止を目指す。

(Security NEXT - 2008/05/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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