Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

不正アクセス行為、再び増加傾向に

警察庁は、2004年上半期の不正アクセス行為の発生状況などについてまとめた資料を公開した。

資料によれば、2004年上半期の不正アクセス行為認知件数は198件で、前年同期と比較して84件増加した。2001年をピークに減少していたが、再び増加傾向にあるという。

検挙事件数は27事件、検挙人員は39人で、前年同期に比べて事件数は6事件減少し、人員は2人増加した。その多くが、他人の識別符号を入力してネットワークを不正に利用する識別符号窃用型だという。識別符号の入手方法は、利用者のパスワードの設定および管理の甘さにつけ込んだものが最も多かった。

警察庁では、防御上の留意事項として、他人に推察されないようなパスワードを設定し、不用意に教えないなど、まず利用者がパスワードの管理を徹底することを挙げている。また、セキュリティホール攻撃型も増加していることから、サーバの管理者に対しても、セキュリティ水準の維持、向上を促している。

(Security NEXT - 2004/08/20 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

一部工事注文書控が所在不明、誤廃棄の可能性 - カンセキ
法人会員情報が流出、脆弱性の点検過程から発覚 - 関西エアポート
セイコーエプソン製プリンタドライバに脆弱性 - 日本語以外の環境に影響
DDoS攻撃が件数減、一方100Gbps超の攻撃も - IIJレポート
Google、ブラウザ最新版「Chrome 136」を公開 - 8件のセキュリティ修正
米当局、悪用が確認された脆弱性4件について注意喚起
海外子会社がランサム被害、影響など詳細を調査 - 淀川製鋼所
システム障害、調査でランサムウェアが原因と判明 - 近鉄エクスプレス
パッチや緩和策の適用、メモリ保護を統合した脆弱性対策製品
従業員がサポート詐欺被害、個人情報流出か - 住友林業クレスト