Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「S2Struts」にApache Struts1の脆弱性 - 修正版が公開

Seasarファウンデーションが提供するウェブアプリケーションフレームワーク「S2Struts」に、リモートから攻撃が可能となる脆弱性が含まれていることがわかった。

今回明らかとなった「CVE-2014-3893」は、ClassLoaderが操作可能となる脆弱性。悪用されると、遠隔からコードを実行されたり、情報漏洩が発生するおそれがある。

同ソフトでは、「CVE-2014-0114」が存在するApache Strutsを使用していたため、「同1.3.1」「同1.2.12」および以前のバージョンについても影響を受ける。

問題の脆弱性は、もともとApache Struts 2で判明。さらにサポートが終了している「Apache Struts 1.x」にも脆弱性が含まれるとして「CVE-2014-0114」が割り当てられていた。

今回の脆弱性は、サイボウズが情報処理推進機構(IPA)へ報告。修正にあたりJPCERTコーディネーションセンターが調整。Seasarファウンデーションでは、脆弱性を解消した「同1.3.2」「同1.2.13」を公開している。

(Security NEXT - 2014/07/16 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Array AG」狙う攻撃、関連する複数IPアドレスを公開 - IPA
Ruby向けSAML認証ライブラリに深刻な脆弱性 - 最新版へ更新を
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
米当局、「ArrayOS AG」脆弱性など2件を悪用リストに追加
Synology製NASに複数脆弱性 - 情報漏洩やDoSのおそれ
「Avast Antivirus」macOS版に脆弱性 - RCEやDoSのおそれ
「MS Edge」にアップデート - 脆弱性14件を解消
「Langflow」に未修正脆弱性、緩和策を - 報告者「修正が後回し」
深刻な「React」脆弱性、米当局が悪用に注意呼びかけ
解析ライブラリ「Apache Tika」に深刻なXXE脆弱性 - コア部分も更新を