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DB反映待たず処理、子ども支援の電子通貨を二重給付 - 尼崎市

兵庫県尼崎市は、子ども1人につき1万円相当のデジタル地域通貨「あま咲きコイン」を給付する同市事業において、一部保護者へ給付用のQRコードが掲載された給付文書を二重に送付するミスがあったことを明らかにした。

同事業では、住民は同市より送付された給付文書のQRコードを専用アプリで読み取ることで、児童1人あたり1万円分のコインを受給することができるが、同市によれば、通常1回のみ送付すべきところ、815人に対して2回にわたり「あま咲きコイン」の給付文書を送付するミスがあったという。

4月5日にポイント給付の対象者から誤送付の指摘を受けて問題が発覚した。3月10日送付分のデータを送付実績を管理するデータベースへ反映する前に、31日送付分の対象者について特定作業を進めたため、二重に送付されたという。

誤送付された815人のうち、428人はポイント未取得だった。一方、387人はQRコードを読み取ってポイントを取得しており、そのうち56人はすでにポイントを使用していたという。

同市では、QRコードよりポイントを取得できなくし、取得済みのポイントについても利用できないよう対策を講じたという。同市では関係者に謝罪するとともに、ポイントを使用した56人に対しては、使用したポイント相当分の納付書を送付し返還を求めるとしている。

(Security NEXT - 2023/04/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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