不正アクセスや不正行為で教員を懲戒処分 - 北九州市立大
北九州市立大学は、研究費の不正利用や無許可でアルバイトなどを繰り返したほか、不正アクセス禁止法違反により有罪となった准教授を諭旨解雇処分とした。
同大によれば、元教員は2021年7月9日に、キャンパス内にある自身の研究室において2回にわたり、私物携帯電話より他人のIDやパスワードを用いてチケット購入サイトにログインしたもの。同年12月22日に略式起訴され、2022年1月14日に有罪が確定した。
同教員は、2014年度以降に補助金を含む研究費約35万円で購入した備品について利用を終えたあとに知人へ提供したり、最初から知人へ貸与する目的で購入するなど私的流用していたことが判明。
また2016年から2021年にかけて同大の規定に反し、運送会社の倉庫において荷物の仕分けや積み込み作業などのアルバイトを行っていたほか、他校における非常勤講師など539件に及ぶ無許可の兼業が確認された。305件については平日の勤務時間中だったにも関わらず、無断で業務を離れていたという。
2021年より、複数回にわたり同教員の素行について外部より問題があるとの指摘や情報提供があり、その後の調査でこれら行為が発覚した。同大の聞き取りに対し元教員は、こうした行為を行った理由について、知人との関係性を維持するために行ったと証言したという。
これら問題の発覚を受けて同大では、2月7日付けで同教員を諭旨解雇とする懲戒処分を実施。処分に対して元教員は、大学に迷惑をかけて申し訳ないと述べており、同月10日に退職している。
(Security NEXT - 2023/04/07 )
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