Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Cisco SD-WAN vManage」に深刻な脆弱性 - アップデートが公開

「Cisco SD-WAN vManageソフトウェア」に深刻な脆弱性が明らかとなった。アップデートが提供されている。

同製品において、3件の脆弱性「CVE-2021-1479」「CVE-2021-1137」「CVE-2021-1480」が明らかとなったもの。現地時間4月7日の時点で脆弱性の悪用や公開は確認されていないという。

特に「CVE-2021-1479」は、細工した接続要求によりバッファオーバーフローが生じるもので、リモートより認証なしにOSのroot権限を取得され、コードを実行されるおそれがある。同社内のセキュリティテストで発見したという。

共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアは「9.8」で、脆弱性の重要度は「クリティカル(Critical)」とレーティングされている。

またローカル環境において、権限昇格が可能となる脆弱性「CVE-2021-1137」「CVE-2021-1480」についても明らかとなった。いずれもCVSS基本値は「7.8」で重要度は「高(High)」と評価されている。

同社は、これら脆弱性を修正したアップデート「同20.4.1」「同20.3.3」「同19.2.4」をリリース。利用者へ注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2021/04/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「Ruby」に3件の脆弱性、アップデートで修正を実施
Node.js向けMySQLクライアント「MySQL2」に脆弱性
「GitLab」に複数脆弱性 - セキュリティパッチをリリース
国家関与のサイバー攻撃「ArcaneDoor」 - 初期侵入経路は不明、複数ゼロデイ脆弱性を悪用
「PAN-OS」の脆弱性侵害、段階ごとの対策を説明 - Palo Alto
国内でも被害発生、「ColdFusion」の既知脆弱性狙う攻撃
バッファロー製ルータに脆弱性 - パスワード取得、コマンド実行のおそれ
米政府、悪用が確認された脆弱性3件について注意喚起
「Cisco ASA」「FTD」に複数脆弱性 - ゼロデイ攻撃も発生
「Chrome」にアップデート - 「クリティカル」の脆弱性などを解消