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ロマンシング詐欺事件はムラ的ウイルス犯罪 - 海外事例に比べれば小規模

G Data Softwareは、5月に2人の逮捕者を出した「ロマンシング詐欺事件」と、ドイツで発生したウイルスを利用する犯罪について対比し、海外ではより完成度が高い攻撃が行われており、今後日本国内で同様の事件が発生することへの懸念を示している。

「ロマンシング詐欺事件」は、ウイルスを埋め込んだ海賊版をファイル共有ソフト上に流通させ、海賊版を利用しようとした感染者のPC内部から流出した個人情報をインターネット上に掲載、削除のためと偽って金銭をだまし取った詐欺事件。

同社は、今回の事件について規模が小さく組織的な犯罪とは呼べず、小さなコミュニティで発生した「ムラ的ウイルス犯罪」であると表現。掲示板などへ情報が書き込まれ、逮捕も比較的容易だったと指摘する。

一方2009年にドイツ周辺で発生したウイルス犯罪の事例を紹介。10万台のボットを操作する犯罪組織を摘発したもので、ドイツとオーストリアにわたって50件の大規模な家宅捜索が行われた犯罪で、犯罪者が高い収益を得られるなど高い完成度を誇っていたという。

(Security NEXT - 2010/06/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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