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修復のため持ち帰った患者情報が職員宅からWinny流出 - 都立墨東病院

東京都立墨東病院の職員が利用する自宅のパソコンから、ファイル共有ソフト「Winny」を経由して患者や職員などの個人情報640人分がインターネット上へ流出したことがわかった。

2008年12月30日に事務職員の自宅から業務資料が流出したもので、氏名、年齢、性別、疾患名、患者IDなど含む患者271人分の個人情報が流出。また職員64人分の氏名や住所、電話番号のほか、委託職員291人分や関係者14人分の個人情報も流出したデータに含まれていた。1月25日に外部から指摘を受け、流出に気が付いたという。

2008年7月に看護職員が所有するUSBメモリのデータが破損したため、流出元となった職員が修復のため、自宅パソコンで作業を行っており、その後インストールされていたファイル共有ソフトを通じて流出したと見られている。また同職員が作成した資料なども流出した。

同院では関係者に対して連絡を取り謝罪を行った。また東京都の病院経営本部では、自宅パソコンにおけるWinnyの利用禁止などセキュリティ管理の強化など再発防止を進めるとしている。

(Security NEXT - 2009/01/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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