「Kabayaki Web」が不正アクセス被害 - フィッシングの踏み台に
タイムインターメディアは、同社が運営する検索エンジン「Kabayaki 」のポータルサイト「Kabayaki Web」が不正アクセスを受け、フィッシングサイトへ誘導するためのコンテンツが埋め込まれるなど、被害を受けたと発表した。
同社によれば、2月10日に米国の外部組織よりフィッシングメールが送信されているとの連絡があり判明。調査の結果、フィッシングサイトへ誘導するためのコンテンツ、およびスパムメールの送信プログラムが埋め込まれるなど、サイトの改ざんやサーバの不正使用が見つかった。同社は翌11日にサーバの運用を停止している。
同サーバには、ユーザー578名分のメールアドレスなどが登録されており、そのうち60名は会社名なども含まれていたため、漏洩の可能性も踏まえ、関係者に対して報告と謝罪をするとともに、引き続きログ解析など調査を続行するとしている。
同社では、通常セキュリティの監査を実施しているが、2月1日に同サイトがリニューアルした際、監査が実施されていなかったという。
同社は事件発生後に、警察およびIPAへ被害を届けた。また不正アクセスの原因についてセキュリティホールの可能性が高いとして、OSのバージョンアップやセキュリティアップデート、システム構成の見直しなどを実施したとしている。
個人情報の暗号化を強化するなどセキュリティ対策を完了したとして、2月17日よりサイトを再開している。
(Security NEXT - 2006/02/28 )
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