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患者情報の誤送信で医師を懲戒処分 - 横浜市立大病院

横浜市立大学は、同大付属病院の医師が患者情報含むファイルを無関係のメールアドレスに誤って送信していた問題で関係者を懲戒処分にした。

同院の泌尿器科において、医師が膀胱がんの臨床研究の調査を実施していた過程で、患者の症例を含むファイルを個人のフリーメールアドレスから誤って無関係のメールアドレスに送信していたことが判明したもの。

誤送信したのは、同院を含む20の病院が保有する泌尿器科患者の症例3411件。患者の氏名や生年月日、性別、初回手術実施日、腫瘍の状況、手術後の治療、再発の有無などが含まれる。

今回の誤送信は、送信先のメールアドレスをコピーした際の操作ミスが直接的な原因だが、十分にセキュリティ対策を講じることなく個人情報を含むデータをメールで送信するなど、研究計画書も遵守されていなかった。

今回の問題を受け、同院では当事者である医師1人を14日間の停職処分とした。また研究責任者の医師1人についても、事態を見過ごしたとして減給処分としたほか、管理監督者に対して文書による訓戒を行った。

(Security NEXT - 2020/02/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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