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3Qはウイルス検出数が大幅減 - 「Mydoom」は5分の1に

情報処理推進機構(IPA)は、2015年第3四半期に同機構が受け付けたマルウェアの届出状況を取りまとめた。ウイルスや、ウイルス以外の不正プログラムも検出数が減少している。

同機構によれば、2015年第3四半期のウイルス検出数は3770件。前四半期の1万3683件から約1万件の大幅減となった。「Mydoom」が2069件で最多だったものの、1万382件だった前期の5分の1の水準。また「Ramnit」も前四半期の1217件から44件に激減している。

同一の届出者のもとで、同種のウイルスが同日中に複数検出された場合に1件とカウントする「届出件数」は685件で、前期の772件を下回った。実際に感染被害のあった届出はなかった。

「自己伝染機能」「潜伏機能」「発病機能」のいずれも持たず、ウイルスの定義にあてはまらない「不正プログラム」の検出数は5万8412件で、こちらも前四半期の8万4483件から縮小。最多は増加傾向の続いている「Downloader」で、全体の35.4%を占める。

ウイルスと不正プログラムを合計した6万2182件の検出経路は、これまでの傾向と変わらず、ユーザー自身やマルウェアによってダウンロードされたファイルが4万7763件と最も多く、全体の約8割を占める。メールの添付ファイル経由は3661件で、前期の4分の1に縮小。その一方で、検出経路がわからないケースも増加しており、全体の17.1%にのぼっている。

(Security NEXT - 2015/10/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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