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三菱UFJ証券の元従業員が不正アクセス法違反や窃盗容疑で逮捕

三菱UFJ証券の元従業員により顧客情報約149万人分が流出した問題で、警視庁は25日、持ち出したシステム部元従業員の男性を不正アクセス禁止法違反や窃盗の容疑で逮捕した。

同従業員は、2009年1月から3月にかけて、同社の個人顧客に関する情報約149万件を持ち出し、そのうち約5万件を名簿業者などに売却。数十社に流通した。

3月に不正利用されたといった顧客からの相談を受けて流出が判明。数十社の名簿業者へ流出が拡大し、同社では売却された名簿に記載されていた顧客全員に対し、1万円の金券を送付している。

また金融庁では今回の流出事件を受け、安全管理対策が不十分であり金融商品取引法や個人情報保護法に違反したとして業務改善命令を出した。

(Security NEXT - 2009/06/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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