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消費者側で個人情報の提供を選択できる「VRM」 - DNP

大日本印刷(DNP)は、消費者自身でパーソナル情報を提供するサービス事業者を選択できる「VRM(Vendor Relationship Management)」事業を2016年4月より開始する。

「VRM(Vendor Relationship Management)」は、消費者が事業者との関係性をマネジメントできるサービス。DNPでは同分野に参入し、消費者側がみずからのパーソナルデータを管理、データの提供先となる事業者を選択できるソリューションを提供する。

消費者はこれまで個々のサイトやサービス事業者に提供していた個人情報を同サイトで管理することにより、ひとつのIDで複数のサービスを受けることができる。また提供先となる事業者に関しては、あらかじめ審査、認定などを行うという。

同事業の開始にあたっては、日本IBMおよび日本ユニシスと連携して事業運用に必要なシステムを開発。試行サービスとしてサイブリッジの協力のもと、VRMサービスサイト「Kirei-Safety」を9月10日より開始した。発行IDにより、美容情報サイト「kirenavi」や共同購入型クーポンサイト「tokupo」も利用できる。

同社は、試行システムの運営を通じてユーザーインターフェースやセキュリティの改善、機能拡充などを進める。収益は、システム利用料や送客による成果報酬、データ利用料などを検討しており、2016年4月より本格サービスを提供する予定。

(Security NEXT - 2015/09/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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