Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

広告機能のみのアプリが「Google Play」で流通 - 紹介ページにある魅力的な機能はデタラメ

20180823_sy_001.jpg
SIMロックが解除できるなどとだます「Sim Unlocker」(画像:Symantec)

「Google Play」において、紹介文にある機能をまったく実装しておらず、広告表示させることのみを目的としたアプリが出回っている。

アプリを発見したSymantecによると、説明文では実際に備えていない機能で興味を引き、実態は広告表示させるだけを目的としたアプリが、複数の開発者より公開されていたという。

「EpicOmegaApps」なる開発者が提供していたアプリ「Sim Unlocker」は、「SIMカード」のロックを解除でき、全ネットワーク事業者のSIMが使えるなどと主張。

スマートフォンをワイヤレスマウスとして利用できるなどとうたう「Remote Mouse Pro」なるアプリも公開していたが、いずれも説明はでたらめ。インストールすると広告が執拗に表示されるという。

「PINWHEEL」を名乗る開発元より公開されていたのも、広告を表示するだけの機能しか持たないアプリで40件にのぼる。一部は、人気ゲームや映画タイトルに便乗した名称で、興味を引こうとしていた。

広告表示以外の機能をわずかに備えるものの、説明文にある機能は実装されておらず、広告表示を目的としたアプリは、「Zaybra」や「Simple Designs」「AppTchi」といった開発者から提供されていた。

同社ではこれらのアプリについてGoogleに報告。一部は削除されたが、引き続きGoogle Playで公開されているアプリもあると指摘。注意を求めている。

(Security NEXT - 2018/08/23 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

「ChatGPT」人気に便乗、悪意ある「Androidアプリ」に警戒を
Google、長期間放置アカウントを削除へ - 悪用防止対策で
スマホゲーム「イケメン戦国」で障害 - 不正アクセス原因か
ドコモオンラインショップでギフトコードの不正購入被害 - 回線認証を逆手に
欧州で拡散するAndroid狙うマルウェア「FluBot」 - 荷物追跡アプリ偽装
「Google Play」の一部公開アプリが固有ID情報を取得 - Palo Altoが指摘
Android向けショッピングアプリ「ヨドバシ」に脆弱性
複数の人気スマホ、地域による脆弱性格差が存在
「タチコマ」コラボのAndroid向けセキュリティアプリ - NICTが実証実験
家庭向けIoT機器の脆弱性診断アプリを公開 - トレンド