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「WordPress」のプラグイン狙う攻撃が急増 - 前四半期の10倍超に

コンテンツマネジメントシステム(CMS)の「WordPress」で利用されるプラグインの脆弱性を狙った攻撃が急増している。少なくとも15種類のプラグインが標的となっていた。

ラックが、同社セキュリティオペレーションセンターにおける攻撃の検知状況を明らかにしたもの。同社によれば、複数のプラグインに存在する新旧脆弱性を狙い、ファイルを不正にアップロードしようと試みる攻撃が増加しているという。

2018年第1四半期は、同社が検知した攻撃だけでも、約53万8000件にのぼり、約5万件だった前四半期から10倍以上に拡大した。

特に1月前半には、1日あたり前四半期ピーク時の約3.7倍にあたる5万件超の攻撃を検知した日もあり、以降も3月上旬にかけて1万件から2万件のレンジで推移した。

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WordPressのプラグインを狙った攻撃の推移(グラフ:ラック)

(Security NEXT - 2018/08/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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