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今週でサポート終了の「Windows Vista」 - 数十万台規模が国内で稼働か

「Windows Vista」が、米時間4月11日の月例セキュリティ更新を最後にサポートの終了を迎えるが、3月の時点で同OSを搭載した端末が国内で少なくとも14万台以上稼働していたことがわかった。

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トレンドマイクロの個人向け製品利用者における「Windows Vista」の稼働数推移(グラフ:トレンドマイクロ)

「Windows Vista」は、2007年1月25日よりサポートが提供されていたが、5年前の2012年4月10日にメインストリームサポートが終了。

現在提供中の延長サポートについても4月11日を最後に終了する。

脆弱性データベースである「JVN iPedia」では、「Windows Vista」に関して2015年に137件、2016年に128件と100件を超える脆弱性が登録されている。依然として多数の脆弱性が見つかっており、今後もあらたな脆弱性の影響を受けることが予想される。

一方サポート終了後は、脆弱性を修正するためのセキュリティ更新プログラムが提供されなくなることはもちろん、「Windows 8.1」など、サポート中のOSにあらたな脆弱性が見つかった場合も、「Windows Vista」に対する影響については、情報が提供されなくなる。

(Security NEXT - 2017/04/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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