Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

組込機器やIoTシステム向けに「KasperskyOS」 - ポリシーで動作を限定

Kaspersky Labは、組み込み機器向けのOS「KasperskyOS」を提供する。アプリケーションの動作にポリシーを必須とすることで、ポリシーに記載がないサイバー攻撃を実行されるリスクを低減したという。

同OSは、重要インフラやIoTシステムなどでの利用を想定したオペレーティングシステム。マイクロカーネルアーキテクチャをベースに開発されており、セキュリティを実装するための基盤を提供するとしている。

具体的には、セパレートカーネル、リファレンスモニタ、MILS(Multiple Independent Levels of Security)、Flux Advanced Security Kernel(FLASK)アーキテクチャなど採用した。

ポリシーで定義した操作のみを実行するよう設計しており、動作するアプリケーションを開発するには、従来のコードの作成にくわえ、動作を許可する機能のタイプすべてを定義したセキュリティポリシーを用意する必要がある。

同OSの特定機能を実装するためのパッケージも用意。アプリケーション間の通信方法を管理しつつアプリケーションを実行する「Kaspersky Secure Hypervisor」や、既存OSへセキュリティを導入する「Kaspersky Security System」などを提供する。

同社は、提供対象として電気通信、自動車、工業分野を想定。機器開発やシステムインテグレーター、ソフトウェア開発者などに向けて展開していきたい考え。

(Security NEXT - 2017/02/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

警察庁が開発した「Lockbit」復旧ツール、複数被害で回復に成功
SaaSの設定不備や不審操作を検出するソリューション - IIJ
アズジェント、攻撃対象領域の分析サービス - 1回限定で無償提供
外部から見える脆弱性や闇ウェブ情報など監視するサービス
PFU、不正接続防止ツールを機能強化 - 「有線LANアダプタ」の使い回しにも対応
「WarpDrive」に「攻殻機動隊」の世界観でセキュリティ学べるゲーム機能
EOLの「CentOS」向けに修正パッチなどを提供 - サイバートラスト
MS、上位サブスク契約者向けだった詳細ログデータを開放
IoT機器のセキュリティ評価を無償提供 - CCDS
米政府、「AzureAD」や「MS365」環境向けのインシデント調査ツールを公開