保存すべきアスベスト関連文書2万件を誤廃棄
厚生労働省は、都道府県労働局において、本来保存すべきアスベスト関連文書1万9339件が誤って廃棄していたことを明らかにした。
同省ではアスベスト関連文書について、規定の保存期間にかかわらず当分の間保存するよう各都道府県労働局に指示していたが、京都労働局と東京労働局で文書の誤廃棄が判明。9月1日に文書の保存状況を確認するよう指示をしていた。
その結果、引き続き保存すべきアスベスト関連文書1万9339件を廃棄していたことが判明。そのうち1万7382件に関しては、システム上にデータが保存されているが、1957件はデータとしても記録が残っていないという。
同省では、長期保存すべきアスベスト関連文書の範囲を明確にしていなかったことや、ほかの行政文書とは別に保管するという規定が職員に周知徹底されていなかったことなどが原因を説明。今回の誤廃棄により、労災認定に支障が生じることはないとしている。
(Security NEXT - 2015/12/21 )
ツイート