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「PowerDNS」に深刻な脆弱性 - リモートよりDoS攻撃を受けるおそれ

オープンソースのDNSサーバ「PowerDNS」に、サービス拒否の脆弱性が含まれていることがわかった。開発元や日本レジストリサービス(JPRS)では注意を呼びかけている。

圧縮されたドメイン名のラベルを展開する処理に脆弱性「CVE-2015-1868」が存在するもの。細工されたドメイン名を処理すると意図せず、サーバが終了するおそれがある。

権威DNSサーバ「PowerDNS Authoritative Server」、キャッシュDNSサーバ「PowerDNS Recursor」のいずれも影響を受けるとされており、PowerDNSでは、深刻度を「高」にレーティングしている。

ただし、影響を受ける環境については、デフォルトのシステムスタックサイズが小さい「Red Hat Enterprise Linux 5」「CentOS 5」のみに限定されるとしている。

PowerDNSでは、修正版として「PowerDNS Authoritative Server 3.4.4」「PowerDNS Recursor 3.6.3」「同3.7.2」を公開。緩和策をアナウンスした。JPRSでは、リモートからの攻撃でDNSサーバが停止するため、バージョンアップを強く推奨している。

(Security NEXT - 2015/04/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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