「Apple ID」狙いのフィッシングサイトを簡単構築できるキットが存在
「Apple ID」の詐取を目的としたフィッシングサイトを設置するための「フィッシングサイト構築キット」が出回っている。2014年以降、Apple IDを狙うフィッシングサイトが増加しており、こうしたツールキットの存在が影響している可能性があるという
問題のツールは、トレンドマイクロがフィッシングサイトで発見したもの。同ツールを利用すると、アカウントの確認と称してApple IDを入力させるフィッシングサイトを構築することができる。
同社が確認したフィッシングサイトの上位ディレクトリに、残存するフィッシングキット「apple.zip」を発見したことから存在が明らかになったもので、同キットには、検索エンジンのインデックスを避けるrobotsファイルや、接続元のIPアドレスに応じた言語を表示するためのファイルなどを同梱。日本語を含め18カ国語に対応していたという。
多くのフィッシングサイトは、ウェブサーバに脆弱性のあるサイトが改ざんされたもので、Apple IDのほかに名前や住所のほか、クレジットカード情報やセキュリティの質問などの個人情報を詐取するために利用されていた。
(Security NEXT - 2014/09/26 )
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