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ゲームのクラッキングツールが不正プログラムの検知数上位に - トレンド3月レポート

トレンドマイクロは、同社が3月に検出したマルウェアや、感染被害の報告状況について取りまとめた。圏外からクラッキングツールが1位に入るなど前月から変化が見られた。

国内の不正プログラム検出ランキングでは、ゲームを不正に起動するためのクラッキングツールや、ハッキングツールの動きが目立った。4671台より検出された「CRCK_PATCHER」が圏外から1位へと急上昇したほか、3位、4位、10位と4種ランクインしたという。

「WORM_DOWNAD.AD」が順位は落として2位。検出数は4433台で、前月の5019台から減少している。またファイル共有ソフト経由で感染する「WORM_ANTINNY」も10位圏内に2種がランクインしている。

一方ワールドワイドでは、依然として10万台以上から検出されている「WORM_DOWNAD.AD」がトップ。2位の「CRCK_KEYGEN」と倍近い差をつけた。

3位は圏外からランクインしたアドウェアの「ADW_YONTOO」。感染すると特定のサイトへアクセスできないようHOSTSファイルを改変する「ADW_KRADARE」も、4位と依然として上位に入っている。

国内の感染被害報告数は、前月の665件から646件へと微減。1位は改ざんサイトから不正サイトへ誘導する「JS_IFRAME」。同攻撃により脆弱性が攻撃されると、3位の「TROJ_FAKEAV」や5位の「TROJ_ZACCESS」に感染するおそれがある。

同社がまとめた国内の不正プログラム検出状況は以下のとおり。

1位:CRCK_PATCHER
2位:WORM_DOWNAD.AD
3位:CRCK_KEYGEN
4位:HKTL_PASSVIEW
5位:ADW_KRADARE
6位:TROJ_AGENT.KNO
7位:WORM_ANTINNY.JB
8位:WORM_ANTINNY.AI
9位:PE_PARITE.A
10位:HackingTools_RARPasswordCracker

(Security NEXT - 2012/04/10 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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