Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「osCommerce」狙う改ざん、複数の国内ショッピングサイトで被害 - セキュアブレインが確認

セキュアブレインは、ネットショップを構築できるオープンソース「osCommerce」の脆弱性を悪用した改ざんが広がっているとして注意を喚起した。

今回の攻撃は、ウェブサイトの「titleタグ」の間に「iframeタグ」を埋め込み、不正サイトへ誘導するもの。同社は8月1日に攻撃を確認し、改ざんチェックサービス「gredセキュリティサービス」などで対応した。

同社によれば、埋め込まれる不正タグが「scriptタグ」から「iframeタグ」に変化しているものの、2011年上半期に発生した改ざん攻撃「LizaMoon」に酷似。改ざん後に別のコードを埋め込むなど巧妙な攻撃が行われている。

感染比率は国内と比較し、海外の方が大きいものの、「osCommerce」は国内サイトでも多数利用されており、すでに同社では「自動車、オートバイ販売サイト」「ジュエリー販売サイト」「雑貨販売サイト」「アダルトグッズ販売サイト」など、多数国内サイトで改ざん被害を確認しているという。

同社先端技術研究所の神薗雅紀氏は、今回の攻撃について「osCommerceはショッピングサイトで利用されており、特に一般ユーザーに影響が大きい攻撃」であると危険性を指摘。ウェブサイトの運営者、利用者の双方に注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2011/08/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2024年1Q、フィッシングサイトが増加 - サイト改ざんやスキャン行為は減少
まもなくGW - 長期休暇に備えてセキュリティ対策の再確認を
公式Xアカウントが乗っ取り被害 - メガネの愛眼
求職情報サイトで遠隔操作やデータ取得の形跡 - 日刊工業新聞
神戸市、個人情報の不正操作で職員処分 - 保険料増額の通知から発覚
サイトに不正アクセス、テスト環境でPW窃取される - 日水コン
福井県の味噌蔵通販サイトに不正アクセス - 個人情報流出のおそれ
警察庁、サイバー被害のオンライン通報窓口を設置 - 相談なども対応
サイト改ざんで別サイトへ誘導 - 聖マリアンナ医科大東横病院
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増