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【特別企画】都が中小企業を支援、UTM体験やセキュリティマネジメント指導を無料提供

「中小企業であれば狙われない」という考えは幻想に過ぎない。攻撃者はあらゆる組織を攻撃対象としており、サプライチェーンを機能不全に陥れる「弱点」として、中小企業をあえて標的とすることがある。

「マルウェア対策ソフト」や「ファイアウォール」といった基本的な対策だけでは、巧妙な攻撃だと容易に突破されてしまう。そのため、中小企業に求められるセキュリティ対策のレベルも年々高まっている。

とはいえ、より高度な防御策を導入しようにも、人員や予算、ノウハウの不足により対策に踏み切れない中小企業も少なくない。

そこで東京都では、「中小企業サイバーセキュリティ基本対策事業」を展開し、都内中小企業によるセキュリティ対策強化の足がかりとなれるよう、無料で支援を行っている。

専門家を4回にわたり派遣し、セキュリティに関する基本方針や規定の策定などをサポート。リスクの洗い出しはもちろん、ポリシーの策定、情報資産管理台帳整備など、セキュリティマネジメントについて指導を行い、「SECURITY ACTION 二つ星」の宣言を後押しする。

さらにインターネットの出入口に設置し、さまざまな攻撃を検知、防御する「UTM」や、端末上で攻撃を検出、可視化し、復旧などが行える「EDR」を無料で3カ月間導入できる。あわせてサポートやレポートを提供するため、対策の効果を実感できる。

現在は、「UTM機器設置コース」「情報セキュリティマネジメント指導コース」の申し込みを受け付けており、同時に複数コースを申し込むことも可能。「EDR導入コース」についてはキャンセル待ちを受け付けている。

申し込みの締切が、11月29日に迫っている。専門家の力を借り、大きな負担をかけることなくセキュリティを高める良い機会だ。セキュリティ対策は、サプライチェーンとともに対応する必要がある。支援対象外の企業でも、本事業の支援対象になりそうな取引先などがあれば情報を共有してほしい。

(Security NEXT PR - 2024/10/15 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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