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クーポン券のメールと見せかけたウイルスメールに注意 - トレンドマイクロ調査

トレンドマイクロは、1月に発生したスパムの配信状況について調査結果を取りまとめ公表した。

スパム配信国のトップは前回調査と同様に米国で、送信されているスパムの2割以上を占めているという。2位は活発な動きを見せているブラジルが続いた。両国はスパムを配信するISPのランキングを見ても、10社中2社が米国、4社がブラジルなど突出している。

3位のロシア、4位のカナダと続き、いずれも順位を上げている。5位はトルコで前回と同様だった。また10位圏外の国についても。ボットネット経由でスパムメールの配信が行われていることを同社では確認している。

スパムメールを利用したウイルス攻撃については、年賀状やバレンタインデーといった時期的な内容や、米国大統領やガザ地区への攻撃など世界情勢などの話題を利用していた。

さらに企業が発行するクーポン券に乗じた攻撃も発生しており、「IKEA」「Jack Daniel's」「British Airways」など国内でも著名な企業を偽装したメールが発生しているという。いずれも英語圏で発生しているものだが、国内でも同様の事例が発生する可能性があるとして注意を呼びかけている。

同社が検知したスパム発信国の上位10位は以下の通り。

1位:米国
2位:ブラジル
3位:ロシア
4位:カナダ
5位:トルコ
6位:オランダ
7位:ドイツ
8位:中国
9位:イギリス
10位:ポーランド

(Security NEXT - 2009/02/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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