Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

7月中旬より「memcached」利用したDDoS攻撃を多数検知 - 夜間から早朝にかけて発生

インターネットイニシアティブ(IIJ)は、7月におけるDDoS攻撃の観測状況を取りまとめた。前月から大きな変化は見られなかったが、25.2Gbps規模のリフレクション攻撃を観測したという。

同社において、DDoS攻撃対策サービスで7月に観測した状況を取りまとめたもの。攻撃回数は641件で623件だった前月よりやや増加したが、1日あたりに換算すると20.7件で、前月の20.8件から大きな変化は見られなかった。継続時間については、短時間で収束する攻撃が増加しているという。

もっとも規模が大きかったDDoS攻撃は、メモリキャッシュサーバ「memcached」を利用したリフレクション攻撃。最大238万ppsのパケットが送信され、25.2Gbpsのトラフィックを観測した。

「memcached」を用いた攻撃は同攻撃にとどまらず、7月中旬ごろより多数観測。夜間から早朝にかけて展開されることが多く、攻撃の規模は10Gbps程度が中心だった。攻撃の継続時間は10分程度が大半だが、断続的に2時間以上続いたケースも一部見られたという。

20180906_ii_001.jpg
DDoS攻撃の検出状況(グラフ:IIJ)

(Security NEXT - 2018/09/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
2023年12月のDDoS攻撃、前月比3割減 - 規模も縮小
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
約194GbpsのDDoS攻撃を観測 - 22分にわたり継続
DDoS攻撃が大幅減 - 一方で約147Gbps超の攻撃も
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
150時間近く継続する複合DDoS攻撃 - 最大115Gbpsのトラフィック
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減
5月はDDoS攻撃が3割減、6時間超にわたる攻撃を観測 - IIJレポート