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「ウイルス検出の偽警告」相談が2.7倍に - 「不正ログイン」関連も増加

ウイルス検出の偽警告を表示し、電話をかけさせて製品の購入などに誘導する「ウイルス検出の偽警告」に関する相談が増加している。

情報処理推進機構(IPA)が、2018年第2四半期における不正アクセスの届出状況や相談状況などを取りまとめたもの。

同四半期に届け出があった不正アクセスは13件。前四半期の11件から2件増加した。そのうち10件で被害が発生していたという。被害の内容を見ると、「なりすまし」が7件、「侵入」が3件だった。

不正アクセスを受けた原因を見ると、「ID、パスワードの管理不備」が6件、「設定不備」が2件、「古いバージョン使用、パッチ未導入」が1件。また1件については原因がわかっていない。

同四半期に同機構の「情報セキュリティ安心相談窓口」へ寄せられた相談件数は2342件。前四半期から25.7%増となった。

「ウイルスを検出した」などと偽警告でユーザーの不安を煽り、電話をかけさせて製品の購入やサポート契約に誘導する「ウイルス検出の偽警告」に関する相談は446件。163件だった前四半期の2.7倍へと拡大。670件まで拡大した2017年第2四半期から減少傾向だったが、一転増加している。

「ワンクリック請求」に関する相談も、前四半期の14.3%増となる162件。そのうちスマートフォンに関する相談は56件で、前四半期の49件を上回った。

また、SNSやショッピングサイト、クラウドサービスなどにおいて、IDとパスワードを第三者に不正利用された「不正ログイン」に関する相談は85件。前四半期の52件から増加している。

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不正ログインの相談件数推移(グラフ:IPA)

(Security NEXT - 2018/07/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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