Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「Flash Player」にセキュリティアップデート、深刻な脆弱性を解消 - 悪用は未確認

Adobe Systemsは、「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートをリリースし、深刻な脆弱性に対処した。

今回のアップデートは、「Windows」「Mac OS」「Linux」「Chrome OS」において2件の脆弱性に対応するもので、各社が定例のセキュリティアップデートを公開する米時間毎月第2火曜日、いわゆる「パッチチューズデー」にあわせて公開したもの。悪用は確認されていない。

「CVE-2018-5007」は、型の取り違えによりコードを実行されるおそれがある脆弱性で、重要度は3段階中もっとも高い「クリティカル(Critical)」。また1段階低い「重要(Important)」の脆弱性として、域外よりメモリを読み込み、情報漏洩が生じる「CVE-2018-5008」を解消した。

同社では、これら脆弱性を修正した最新版となる「同30.0.0.134」をリリース。「Linux版」を除き、ブラウザ同梱版を含めて適用優先度を、3段階中2番目にあたる「2」とし、30日以内を目安にアップデートするよう推奨。「Linux版」に関しては「3」としており、任意のタイミングで更新を求めている。

20180711_as_001.jpg
脆弱性の影響を受けるAdobe Flash Playerのバージョン(表:Adobe)

(Security NEXT - 2018/07/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

Windows環境下の複数開発言語に脆弱性「BatBadBut」が判明
「Microsoft Edge」にアップデート - 「Chromium」の脆弱性修正を反映
「PHP」に複数の脆弱性 - セキュリティアップデートで修正
「GitLab」にセキュリティアップデート - 脆弱性4件を解消
「PAN-OS」のアップデートが公開 - 旧版にも順次提供予定
「XenServer」「Citrix Hypervisor」に脆弱性 - 情報流出やDoS攻撃のおそれ
「PAN-OS」に対するゼロデイ攻撃、国内被害は未確認
「PAN-OS」を狙う「Operation MidnightEclipse」 - 3月下旬より展開
Palo Alto Networksの「PAN-OS」にゼロデイ脆弱性 - パッチを準備中
Fortinet、アドバイザリ13件を公開 - 複数製品の脆弱性を修正