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ワールドカップ開催都市の公衆無線LAN、一部信頼性に疑問符

「2018 FIFAワールドカップ」において、ロシアの開催都市に設置された約3万2000件の公衆無線LANのうち、7176件は暗号化されていないことがわかった。

Kaspersky Labが、ワールドカップの会場となる11都市に設置された公衆無線LANを分析し、調査結果を取りまとめたもの。約3万2000スポットのうち、7176で通信の暗号化が設定されていなかった。

信頼性に問題がある公衆無線LANの割合がもっとも高かった都市は「サンクトペテルブルク」で37%。次いで「カリーニングラード(35%)」「ロストフ(32%)」と続く。一方、信頼性に問題がある公衆無線LANの割合が低かったのは「サランスク(10%)」「サマーラ(17%)」と比較的小さな都市だった。

また、開催都市の全公衆無線LANの約3分の2で、トラフィックの暗号化に「WPA/WPA2」認証プログラムを使用しているものの、パスワードが公開されていれば、安全なアクセスポイントとはいえないと同社は指摘。

できるだけVPNを活用したり、使用しない時はWi-Fi接続をオフにするほか、公衆無線LANでは、HTTPS通信を利用し、安全性が確認できない状態でログイン情報を入力したり、オンラインバンキングの利用やクレジットカード情報の入力などを控えるよう呼びかけている。

(Security NEXT - 2018/06/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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