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2018年1Qの不正送金被害は1.8億円 -被害額は個人で倍増、法人は54分の1に

2018年第1四半期のオンラインバンキングにおける不正送金被害額は1億7900万円だった。法人被害が大幅に減少し、個人の被害が大半を占めている。

全国銀行協会が、会員193行におけるオンラインバンキングの不正送金被害の状況について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、振込先から金銭が引き出され、被害者へ返還できなかったケースについて集計している。

2018年第1四半期の不正送金被害件数は67件。被害額は1億7900万円だった。法人では被害件数が前四半期の11件から1件に減少。被害額も前四半期の1億800万円から200万円へと大幅に改善している。

一方、個人では被害件数が66件で、前四半期の54件を上回った。被害額の増加はさらに顕著で、前四半期の7800万円から1億7700万円へと拡大した。

補償状況を見ると、金融機関が対応方針を決定した23件のうち、補償の対象となったのは22件。補償率は95.7%だった。

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オンラインバンキングにおける不正送金の状況(表:全銀協)

(Security NEXT - 2018/06/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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