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IoT機器の無線通信「Z-Wave」のペアリング時に通信傍受のおそれ

多数IoT機器で採用されている無線通信のプロトコル「Z-Wave」において、一部ペアリング時のプロセスに脆弱性が存在し、通信が保護されないおそれがあることがわかった。

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ダウングレードの流れ(図:Pen Test Partners)

Pen Test Partnersが、「Z-Wave」でペアリングを行う際、デバイス間で通信に利用するキーの交換プロセスにおける問題を指摘したもの。

「Z-Wave」では、機器間でキーをペアリングする際に脆弱なキーを利用していることが指摘され、2013年により安全なキーを用いるセキュリティフレームワーク「S2(Security 2)」を発表してセキュリティの強化を図ったが、「S2」対応機器でも下位互換性のため、ペアリング時に脆弱な「S0(Security 0)」へとダウングレードされるおそれがあることが判明したという。

同社がテストに用いたスマートキーにおいても、「S2」に対応しているものの、「S0」のみサポートしている機器からペアリングを要求した際、ダウングレードして「S0」でペアリングされたとしている。

(Security NEXT - 2018/05/28 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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