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神奈川県で県立高校生徒11万人分の個人情報がWinny流出 - 口座情報も

神奈川県において、2006年度に県立高校に在籍した生徒11万人分の個人情報がファイル共有ソフト「Winny」を通じて流出したことがわかった。

同県授業料徴収システムの開発時における情報がインターネット上へ流出したもので、流出した可能性があるのは、生徒の氏名や住所、電話番号、授業料の振替口座における金融機関、支店コード、口座番号、口座名義人など。システム関連情報やテストデータも含まれる。

同県では授業料徴収システムの開発を日本IBMへ委託しており、同社協力企業の従業員が所有するパソコンでのウイルス感染をきっかけに、インストールされていたファイル共有ソフト「Winny」を経由して情報が流出した。

9月12日に匿名のファックスで流出を指摘があり問題が判明。掲示板などにも流出を指摘する書き込みが行われていた。同県では同日の時点で流出を確認できず、流出規模が拡大するおそれがあるとして事実の公表を避け、日本IBMにおいて24時間体制でデータの監視を行っていたという。

同県では関係者に対して事情の説明や謝罪を行い、流出データの監視を引き続き実施するとしている。

(Security NEXT - 2008/11/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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