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日本仮想通貨事業者協会、会員取引所のBitcoin取引停止措置を解除

日本仮想通貨事業者協会(JCBA)は、Bitcoinの分岐危機に関して、8月1日にハードフォークが発生したが、ブロックチェーンは支障なく安定稼働していることから、会員各社に要請していた取り引きの一時停止措置を解除した。

同協会では、8月1日に予想されるBitcoin分裂危機への対応として、同協会に加盟する13社の取引所において、同日よりBitcoinの受け入れと払い出しの受け付けを一時的に停止すると公表していた。

その後、ソフトフォークによるプロトコルの分岐が7月23日に発生する見通しとなったことから、取り引きの停止措置を前倒しして実施。その後ブロックチェーンの運用に支障をきたす分岐は発生しなかったとして、各社の判断に基づき取り引きを再開した。

しかし引き続き8月1日には、ハードフォークによる分岐の可能性があるとして、再び取引停止期間を設定。ハードフォークは予想通り8月1日22時過ぎに発生したが、ブロックチェーンは支障なく安定稼働していることから、同協会では取り引きの停止措置解除を決定した。

分岐によって派生したあらたな仮想通貨「Bitcoin Cash」についても、取引所各社において受け入れと払い出しを開始することになるとして、情報を確認するよう求めている。

(Security NEXT - 2017/08/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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