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東芝の原発情報入りHDD盗難、機微情報含まず - 個人情報2000件が被害

東芝で原子力発電などのシステム情報を保存したハードディスクが盗まれた問題で、同社は調査結果を公表した。機微情報は含まれていなかったが、約2000人分の個人情報が盗まれたという。

同社府中事業所において、ファイルサーバの外付けハードディスク3台や、デスクトップパソコンの内蔵ハードディスク1台を紛失したもの。5月12日から14日までの間に盗まれたと見られており、同社は5月21日に事故を公表、調査を進めていた。

ハードディスク内に保存されていた原子力をはじめ、火力、水力の発電制御システムの設計データについて同社が調査を行った結果、発電所の運転や施設の安全性に影響ある情報は含まれていないことが判明したという。

しかし、顧客や取引先関係者553人や同社グループ従業員1458人の氏名やメールアドレスなど、個人情報が記録されていたことが判明。同社では関係者に対して謝罪を行った。

また今回の事件を受け、同社では同事務所における立ち入り制限が不十分だったとし、ファイルサーバや周辺機器の設置や保管体制を見直す。また一時的に保管する機器についてもデータを消去を徹底する。

(Security NEXT - 2008/06/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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