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2017年1Qのランサム検出、前四半期から半減 - ウェブ経由のあらたな感染活動も

2017年第1四半期の国内におけるランサムウェアの検出数は6300件で、前期の半分以下に減少したことがわかった。

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ランサムウェアの検出動向(グラフ:トレンドマイクロ)

トレンドマイクロが同社で把握した脅威動向を取りまとめたもの。

同四半期に国内でランサムウェアが検出された端末は、個人が4500件、法人が1800件、あわせて6300件だった。

前四半期の1万4600件から半分以下に縮小している。

2016年第3四半期の3万4200件をピークに2期連続で減少した。ただし、年間検出台数が6700件だった2015年と比較すると、四半期でほぼ1年分のランサムウェアが検出されたことになる。

同四半期に検出台数が減少した背景には、メールによる拡散が縮小しており、なかでもメールをおもな拡散経路としてきたランサムウェア「Locky」の検出が、前四半期比57%減となった。月別に見ても、1504件だった1月から、3月には533件と約3分の1ほどへ減少している。

(Security NEXT - 2017/05/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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