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患者の個人情報、委託先が持ち出し紛失 - 高知大病院

高知大学は、患者の個人情報が保存されたパソコンを、保守業務の委託先従業員が紛失したことを明らかにした。

同大によれば、同大医学部付属病院の委託先従業員が、患者の個人情報を保存したノートパソコンを、4月7日に紛失したもの。同社より同月19日に連絡を受けたという。

所在不明となっている端末には、2016年11月16日、同月22日、12月14日に同院検査部で受け付けを行った患者2956人分の個人情報が保存されていた。氏名や住所、生年月日、性別、身長と体重のほか、検査項目や診療科名などが含まれる。

委託先がシステム障害の対応時にリモートより接続し、遠隔操作でシステムのログデータを収集、分析したが、その際に収集したログデータに患者の個人情報が含まれていたという。

同大は、委託契約により情報を外部へ持ち出すことを禁じており、契約に反して収集したログデータが端末内に保存されていたとしている。

紛失したパソコンは、セキュリティチップ(TPM)を搭載しており、ログイン認証を設定していたとして、ハードディスクを抜き出して情報を読み取ることは難しいとしている。

同大では、対象となる患者に謝罪の書面を送付。また委託業者に対し、契約内容の遵守を徹底するよう指導するとしている。

(Security NEXT - 2017/04/26 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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