Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

2016年4QのDDoS攻撃は16%減 - 100Gbps超は12件

2016年第4四半期のDDoS攻撃は、攻撃総数そのものは16%減少する一方、攻撃に利用されたIPアドレスが大幅に増加したことがわかった。100Gbpsを超える攻撃は12件観測されている。

アカマイ・テクノロジーズが、同四半期に同社で観測したDDoS攻撃の状況について取りまとめたもの。DDoS攻撃は前四半期から16%減少した。100Gbps超を記録した攻撃は12件観測。前年同期と比較すると140%増となった。

100Gbpsを超えた攻撃のうち、7件の攻撃は「Miraiボットネット」が直接関係しているという。もっとも規模が大きかった攻撃は、ピーク時に517Gbpsを記録。2年以上前から存在しているボットネット「Spikeボットネット」からの攻撃で、IoT機器による攻撃ではなかった。

また同四半期では、攻撃に利用されるIPアドレスは大幅に増加。その大半を占める18万件超は米国のIPアドレスだったという。

攻撃内容を見ると、「UDPフラグメンテーション」が27%でもっとも多く、「DNS(21%)」「NTP(15%)」と続く。また「Connectionless Lightweight Directory Access Protocol(CLDAP)」によるリフレクション攻撃が確認されている。

(Security NEXT - 2017/02/21 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

2月のDDoS攻撃件数、前月の約1.2倍に - 71Gbps超の攻撃も
1月のDDoS攻撃件数、前月比29%増 - IIJレポート
2023年12月のDDoS攻撃、前月比3割減 - 規模も縮小
インシデント件数が約1割増 - 「スキャン」報告が倍増
約194GbpsのDDoS攻撃を観測 - 22分にわたり継続
DDoS攻撃が大幅減 - 一方で約147Gbps超の攻撃も
9月に399件のDDoS攻撃を観測、前月比1割減 - IIJレポート
3Qのインシデント、前期四半期比25%減 - 「サイト改ざん」が大幅減少
150時間近く継続する複合DDoS攻撃 - 最大115Gbpsのトラフィック
2Qのインシデント件数、前四半期比6%減 - 「スキャン」半減