最後となるも人気のSC試験、受験応募者は前年同期比14.9%増
情報処理推進機構(IPA)は、10月16日に実施する「平成28年度秋期情報処理技術者試験」の応募者数を公表した。
情報処理技術者試験は、「情報処理の促進に関する法律」に基づき、情報処理技術者としての知識と技能が一定以上の水準であることを経済産業省が認定する国家試験。春期と秋期の年2回実施されている。
2016年度の秋期試験の応募者数は22万826人。前年同期の19万1596人との比較で15.3%増となった。ただし、2016年度の春期から情報セキュリティマネジメント試験があらたに開始されており、同試験を除いた応募者は19万8640人で3.7%増にとどまる。
試験区分別の応募者数は、情報セキュリティマネジメント試験が2万2186人、基本情報技術者試験が7万5095人(前年同期比102.6%)、応用情報技術者試験が5万2845人(前年同期比104.4%)、高度試験が7万700人(前年同期比104.3%)となった。
多くの試験が前年同期からほぼ横ばいとなったが、そのなかで受験応募者数で堅調な伸びを見せたのが、今回で廃止となる「情報セキュリティスペシャリスト試験」。同試験の応募者は、前年同期比14.9%増となる3万2492人だった。
2017年からは、「情報処理技術者試験」の枠組みとは別に、「情報処理安全確保支援士試験」が実施される予定だが、「情報セキュリティスペシャリスト試験」の合格者に関しては、「情報処理安全確保支援士」となることが可能な有資格者として扱われる見込みとなっている。
(Security NEXT - 2016/09/09 )
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