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個人の不正送金被害、件数と金額のいずれも半減

2016年第2四半期のオンラインバンキングにおける不正送金被害は、個人において件数ベース、被害額ベース、いずれも半減した。一方法人の被害件数は大きく増加している。

全国銀行協会が、会員190行におけるオンラインバンキングの不正送金被害の状況について調査を実施し、結果を取りまとめたもの。預金者本人以外が不正に送金し、すぐに振込先から金銭が引き出され、被害者に返還できなかったケースについて集計している。

同四半期の不正送金被害は256件。被害額は2億4300万円だった。個人預金者に関しては、過去最悪となった前四半期の464件から233件へ半減。金額ベースでも4億6800万円から2億1300万円へと改善した。

一方法人を見ると、前四半期の6件から23件へと大幅に拡大。ただし被害額ベースでは、前四半期を100万円下回る3000万円だった。

補償状況を見ると、金融機関が対応方針が決定した149件のうち、146件が補償対象となっており、補償率は98%。前四半期から1ポイント減となっている。

(Security NEXT - 2016/09/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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